black×cherry ☆番外編追加しました
その後、和食屋さんに移動して、和やかな食事とともに、結婚の約束が交わされた。

婚約指輪は後日渡すと言われたけれど、婚約は、言葉だけでも消せない事実となってしまった。


(今日から本当に、私は先生の婚約者ーーー・・・)


見えない鎖を巻かれたような感覚だった。

私は、羽鳥家の跡取りとして、先生の奥さんとして生きていく。

今日、ここから。

それだけは、ぼんやりと、けれど覚悟のように考えていた。














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