black×cherry ☆番外編追加しました
すると「そう・・・」と小さな声で呟いて、ママは今度は、私を横から抱きしめた。
「咲良には、すごく大事な人なのね」
「・・・うん・・・」
「大丈夫。パパはね、『天才外科医』なんだから。咲良の大切な人を、治せないわけないからね」
とても優しい声だった。
そしてとても、力強い声だと思った。
「だから大丈夫よ。大丈夫、大丈夫・・・」
「・・・うん・・・」
涙はまだ止まらない。
さっきより、さらに溢れてしまったような気もした。
それでも私は、ママが触れるぬくもりに、不思議と心が落ち着いてくる。
涙と一緒に、不安な気持ちが流れていったのかもしれない。
(大丈夫・・・)
パパを信じて待っていれば。
早川先生だってついている。
そして・・・黒崎さんなら。
私は祈るように目を閉じて、抱きしめてくれるママの手に、そっと自分の両手を重ねた。
「咲良には、すごく大事な人なのね」
「・・・うん・・・」
「大丈夫。パパはね、『天才外科医』なんだから。咲良の大切な人を、治せないわけないからね」
とても優しい声だった。
そしてとても、力強い声だと思った。
「だから大丈夫よ。大丈夫、大丈夫・・・」
「・・・うん・・・」
涙はまだ止まらない。
さっきより、さらに溢れてしまったような気もした。
それでも私は、ママが触れるぬくもりに、不思議と心が落ち着いてくる。
涙と一緒に、不安な気持ちが流れていったのかもしれない。
(大丈夫・・・)
パパを信じて待っていれば。
早川先生だってついている。
そして・・・黒崎さんなら。
私は祈るように目を閉じて、抱きしめてくれるママの手に、そっと自分の両手を重ねた。