black×cherry ☆番外編追加しました
ぶつぶつと、自分自身に言い聞かせているようだった。
そして私が「あれは・・・」と話をしようとした途端、おじさまは突然「うおーーーーー!!」と叫んで耳をふさいだ。
「それ以上はなんにも言うな!俺は聞かない!!聞きたくないぞ!!それでとにかく、見舞いになんて絶対行くな!」
言いながら、おじさまは耳をふさいだ格好でそのまま玄関まで駆けていく。
そして「絶対だぞ!!」と言い残し、我が家をバタバタ後にした。
(お・・・おじさま・・・)
見送りもままならず、私とママは廊下で呆然としてしまう。
けれど少し経った頃、ママが急に「ふふっ」と笑った。
「兄さんて、本当に咲良が好きだよね。黒崎さんにやきもち焼いているんだよ」
「・・・やきもち・・・」
「そう。大好きで大切な姪の咲良が、よりによって自分の部下を好きだなんて。医者である早川先生ならまだしも、自分と同業の・・・よく知っている身近な人ほど、兄さんは嫌なんじゃないのかな」
(あ・・・)
黒崎さんのことに恥ずかしい気持ちを感じつつ、早川先生の名前に、私はドキリとしてしまう。
するとそれが伝わったのか、ママは私の肩をポンとたたいた。
「大丈夫よ。早川先生のご両親には、とりあえず縁談は保留にしてもらってる。また今度ゆっくりお話することになっているけど・・・咲良の気持ちを優先するから」
「ママ・・・」
「ごめんね・・・。ママ、咲良と自分は違うって、頭ではわかっていたつもりでいたの。でも、わかってなかったみたいだね。ママはおばあさまにあまり歓迎されずにお嫁に来たから・・・やっぱり、大きなお家だしちょっといろいろ大変だったの。
だから、咲良には同じ思いをさせたくなくて・・・周りが賛成する人と、結婚してもらいたかったの・・・」
そして私が「あれは・・・」と話をしようとした途端、おじさまは突然「うおーーーーー!!」と叫んで耳をふさいだ。
「それ以上はなんにも言うな!俺は聞かない!!聞きたくないぞ!!それでとにかく、見舞いになんて絶対行くな!」
言いながら、おじさまは耳をふさいだ格好でそのまま玄関まで駆けていく。
そして「絶対だぞ!!」と言い残し、我が家をバタバタ後にした。
(お・・・おじさま・・・)
見送りもままならず、私とママは廊下で呆然としてしまう。
けれど少し経った頃、ママが急に「ふふっ」と笑った。
「兄さんて、本当に咲良が好きだよね。黒崎さんにやきもち焼いているんだよ」
「・・・やきもち・・・」
「そう。大好きで大切な姪の咲良が、よりによって自分の部下を好きだなんて。医者である早川先生ならまだしも、自分と同業の・・・よく知っている身近な人ほど、兄さんは嫌なんじゃないのかな」
(あ・・・)
黒崎さんのことに恥ずかしい気持ちを感じつつ、早川先生の名前に、私はドキリとしてしまう。
するとそれが伝わったのか、ママは私の肩をポンとたたいた。
「大丈夫よ。早川先生のご両親には、とりあえず縁談は保留にしてもらってる。また今度ゆっくりお話することになっているけど・・・咲良の気持ちを優先するから」
「ママ・・・」
「ごめんね・・・。ママ、咲良と自分は違うって、頭ではわかっていたつもりでいたの。でも、わかってなかったみたいだね。ママはおばあさまにあまり歓迎されずにお嫁に来たから・・・やっぱり、大きなお家だしちょっといろいろ大変だったの。
だから、咲良には同じ思いをさせたくなくて・・・周りが賛成する人と、結婚してもらいたかったの・・・」