black×cherry ☆番外編追加しました
「・・・あっ、お花も買ってきたんです。花瓶も一応持ってきたので・・・飾っても大丈夫ですか?」
「ああ・・・じゃあ・・・適当に」
黒崎さんは、お花が恥ずかしいのか嫌なのか、難しそうな顔をした。
けれど許可が出たことに変わりはないので、病室にある水道を借り、コロンとした白い花瓶に小さな花束をいけてみた。
(・・・うん。きれい)
青と白がベースになった花束は、黒崎さんに似合う気がして買ったもの。
ソファの前のテーブルに置くと、黒崎さんは無言でそれを見つめたけれど、嫌がってはなさそうなので、いいと思うことにした。
「あ・・・傷の具合はどうですか?父から、順調だとは聞いたんですが・・・」
尋ねると、黒崎さんは「ああ」と言って頷いた。
そして「座れば」と言ってもらったので、一人分の距離を空け、ソファの右端にちょこんと座った。
「痛みますか?」
「いや、大丈夫。たまに痛むくらいだし。おまえの父親と・・・婚約者にも世話になったな」
(あ・・・)
早川先生のことだ。
一瞬にして、気まずい気持ちになってしまった。
「・・・すみません。私、いろいろとご迷惑をおかけして・・・」
「別に、おまえが謝る必要ないだろ」
「でもあの時、私が急に飛び出したりして・・・黒崎さんに負担をかけてしまったから」
「ああ・・・じゃあ・・・適当に」
黒崎さんは、お花が恥ずかしいのか嫌なのか、難しそうな顔をした。
けれど許可が出たことに変わりはないので、病室にある水道を借り、コロンとした白い花瓶に小さな花束をいけてみた。
(・・・うん。きれい)
青と白がベースになった花束は、黒崎さんに似合う気がして買ったもの。
ソファの前のテーブルに置くと、黒崎さんは無言でそれを見つめたけれど、嫌がってはなさそうなので、いいと思うことにした。
「あ・・・傷の具合はどうですか?父から、順調だとは聞いたんですが・・・」
尋ねると、黒崎さんは「ああ」と言って頷いた。
そして「座れば」と言ってもらったので、一人分の距離を空け、ソファの右端にちょこんと座った。
「痛みますか?」
「いや、大丈夫。たまに痛むくらいだし。おまえの父親と・・・婚約者にも世話になったな」
(あ・・・)
早川先生のことだ。
一瞬にして、気まずい気持ちになってしまった。
「・・・すみません。私、いろいろとご迷惑をおかけして・・・」
「別に、おまえが謝る必要ないだろ」
「でもあの時、私が急に飛び出したりして・・・黒崎さんに負担をかけてしまったから」