black×cherry ☆番外編追加しました
「なんで本部長とあの伯母さんまで来てるんだ・・・」

「すみません、私もいらっしゃるまで知らなくて・・・。黒崎さんが挨拶に来る日には、呼んでほしいって前から希望があったみたいで」

「はあ!?」

「なんだそれ・・・」とうなだれてから、黒崎さんは舌打ちをした。

「・・・最悪だな。伯母さんはまだしも・・・本部長は、確実に邪魔しに来たんだろーが」

「かも、しれません・・・」

「あの野郎・・・何言われようと絶対負けねえ・・・」

怖い顔で呟いた。

そして、みんなの待つリビングへ、二人で一緒に向かって行った。




「黒崎さん。いらっしゃい」

リビングのドアを開けると、笑顔のママが迎えてくれた。

パパは座ったままで無言の会釈だけだけど、とても穏やかな表情だった。

そして・・・。

にやにや顔の佐和子おばさま、今にも殴り掛かりそうな、凄んだ顔の昭一おじさま。

ママ以外の三人は、リビングの一番奥にある、広い座卓に並んで座って待っていた。

「・・・」

黒崎さんの表情が、一瞬にして強張った。

緊張感が一緒に伝わる。

この状況は、緊張するよね・・・。

「あ、黒崎さんはこちらに座ってくださいね。咲良も、隣に座ってね」

ママに促され、私と黒崎さんは、みんなの向かいの位置に座った。

私の正面にはママ、その左隣には佐和子おばさま。

そして、黒崎さんの前にはパパで・・・その右隣には、怖い顔の昭一おじさま。
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