black×cherry ☆番外編追加しました
驚きと同時に、頬の温度がグンと一気に上がってしまった。
「・・・わ!やだ。咲良の婚約者ってこの先生なの!?」
佐和子おばさまが大興奮。
早川先生は、「ええ」と笑って頷いた。
「いずれは親戚になりますね」
「ちょっ、やだ!もしかしたらってさっき思ったんだけど」
「想像以上じゃない!」と、おばさまは私の耳元で囁いた。
けれど私は、複雑な気持ちを隠せない。
「・・・先生。婚約のことは、私は先日聞いたばかりで・・・。正直、結婚なんてまだ考えられない状態で」
「ああ。そうだったね。ごめんね、僕が勝手に返事しちゃって」
「・・・」
先生にとって、「婚約」や「結婚」は大したことじゃないのだろうか。
さらっと笑って話を続ける。
「咲良ちゃんはまだ若いから。結婚なんて言われてもピンとこないのはわかってる。だからすぐに結婚じゃなくて、婚約だけってしたんだよ」
「でも・・・。婚約したら、結婚自体も決まりますよね・・・」
「それはもちろん。僕じゃ心配?」
「はい・・・。あの・・・・・・・心配です・・・」
正直に言ってしまった。
失礼だとも思ったけれど、「嫌」ではなくて「心配」な分、素直に言えたような気がする。
「はは、そっか。僕は全くないんだけどね。何度か会ったこともあるし・・・羽鳥先生、仕事中もよく咲良ちゃんの話をするんだ。それで、かわいくていい子だなってずっと思っていたからね。
だから縁談の話を聞いた時、嬉しくて快諾したんだ。僕が断って、他の男に話を持ってかれるのも嫌だしね」
(・・・そうだったんだ・・・)
先生は、私のことを想像よりも知っていた。
そして、本当に嬉しい気持ちで婚約の話を受けていたんだ。
それを聞いたら、多少は心が揺れるけど・・・。
「すみません・・・。私は、先生のことはあまり知らなくて」
「ああ、いいよ。これから知ってもらうから」
「・・・わ!やだ。咲良の婚約者ってこの先生なの!?」
佐和子おばさまが大興奮。
早川先生は、「ええ」と笑って頷いた。
「いずれは親戚になりますね」
「ちょっ、やだ!もしかしたらってさっき思ったんだけど」
「想像以上じゃない!」と、おばさまは私の耳元で囁いた。
けれど私は、複雑な気持ちを隠せない。
「・・・先生。婚約のことは、私は先日聞いたばかりで・・・。正直、結婚なんてまだ考えられない状態で」
「ああ。そうだったね。ごめんね、僕が勝手に返事しちゃって」
「・・・」
先生にとって、「婚約」や「結婚」は大したことじゃないのだろうか。
さらっと笑って話を続ける。
「咲良ちゃんはまだ若いから。結婚なんて言われてもピンとこないのはわかってる。だからすぐに結婚じゃなくて、婚約だけってしたんだよ」
「でも・・・。婚約したら、結婚自体も決まりますよね・・・」
「それはもちろん。僕じゃ心配?」
「はい・・・。あの・・・・・・・心配です・・・」
正直に言ってしまった。
失礼だとも思ったけれど、「嫌」ではなくて「心配」な分、素直に言えたような気がする。
「はは、そっか。僕は全くないんだけどね。何度か会ったこともあるし・・・羽鳥先生、仕事中もよく咲良ちゃんの話をするんだ。それで、かわいくていい子だなってずっと思っていたからね。
だから縁談の話を聞いた時、嬉しくて快諾したんだ。僕が断って、他の男に話を持ってかれるのも嫌だしね」
(・・・そうだったんだ・・・)
先生は、私のことを想像よりも知っていた。
そして、本当に嬉しい気持ちで婚約の話を受けていたんだ。
それを聞いたら、多少は心が揺れるけど・・・。
「すみません・・・。私は、先生のことはあまり知らなくて」
「ああ、いいよ。これから知ってもらうから」