black×cherry ☆番外編追加しました
それは、今から数か月前。
大学三年生の終わりの頃のことだった。
私は、貴見悠翔(たかみはると)さんというホストの男性に、生まれて初めて恋をした。
医師の父を持ち、世間一般で言うお嬢様環境で育った私。
幼稚科だけは共学で男の子とも遊んだけれど、その後はずっと、桜葉女子学院の女子校世界で生きて来た。
関わる男性と言えば、我が家専属運転手の馬場さんと(60代)、学院の先生と、親族と・・・、父の職場の方々に、時々お会いするくらい。
高校生までは、どこへ行くにも馬場さんに連れて行ってもらっていたから、通学路で男性と出会う機会も全くなかった。
けれど大学生になってから、ひとりで出歩くことに両親から許可が出た。
私自身、ひとりで電車やバスに乗ってみたかった気持ちもあったし、友達同士で出かける機会も増えたから。
(それで・・・あの日は、洋服を買いに行こうとひとりでお出かけしたんだよね)
行きつけのデパートでワンピースを買った後、家に帰ろうと駅に向かって歩いていた。
その時、後ろから突然声をかけられたのだ。
『ねえ。キミ、めちゃくちゃかわいいね』
それが、悠翔さんと出会ったきっかけ。
第一声で、初めて会った男の人に、そんなことを言われた衝撃は忘れない。
『さっきからずっと見てたんだけど。本当にかわいいよね。タレントさんとか?』
『い、いいえ!違います!』
悠翔さんは、とても綺麗な男性だった。
背が高く、それこそモデルでもしていそうな顔立ちで、意志の強そうな大きな瞳がとても印象的だった。
歳は5つくらい上だろうか。妖艶で、今まで身近では見たこともない雰囲気の男性だ。
怪しい商売の人ではないかと、私は警戒したけれど。
大学三年生の終わりの頃のことだった。
私は、貴見悠翔(たかみはると)さんというホストの男性に、生まれて初めて恋をした。
医師の父を持ち、世間一般で言うお嬢様環境で育った私。
幼稚科だけは共学で男の子とも遊んだけれど、その後はずっと、桜葉女子学院の女子校世界で生きて来た。
関わる男性と言えば、我が家専属運転手の馬場さんと(60代)、学院の先生と、親族と・・・、父の職場の方々に、時々お会いするくらい。
高校生までは、どこへ行くにも馬場さんに連れて行ってもらっていたから、通学路で男性と出会う機会も全くなかった。
けれど大学生になってから、ひとりで出歩くことに両親から許可が出た。
私自身、ひとりで電車やバスに乗ってみたかった気持ちもあったし、友達同士で出かける機会も増えたから。
(それで・・・あの日は、洋服を買いに行こうとひとりでお出かけしたんだよね)
行きつけのデパートでワンピースを買った後、家に帰ろうと駅に向かって歩いていた。
その時、後ろから突然声をかけられたのだ。
『ねえ。キミ、めちゃくちゃかわいいね』
それが、悠翔さんと出会ったきっかけ。
第一声で、初めて会った男の人に、そんなことを言われた衝撃は忘れない。
『さっきからずっと見てたんだけど。本当にかわいいよね。タレントさんとか?』
『い、いいえ!違います!』
悠翔さんは、とても綺麗な男性だった。
背が高く、それこそモデルでもしていそうな顔立ちで、意志の強そうな大きな瞳がとても印象的だった。
歳は5つくらい上だろうか。妖艶で、今まで身近では見たこともない雰囲気の男性だ。
怪しい商売の人ではないかと、私は警戒したけれど。