black×cherry ☆番外編追加しました
独身男が、寄ってたかって岡本に訴えかけている。
今はまだギリギリ休み時間だが、うるせえ、と思ったオレは、無意識のうちに舌打ちをした。
岡本の周りが急に静かになった。その時。
「黒崎いるか」
部屋に入って来た市谷さんが、静かな声でオレを呼ぶ。
返事をすると、「ちょっと」と手招きをされたので市谷さんの元へ行く。
「なんですか」
「岩田本部長が、おまえに用事があるってわざわざ来てる。応接室で待ってるから。すぐ行ってこい」
「・・・は?なんで本部長が・・・」
「さあ。署長から伝言を頼まれただけだから。用件はわからない」
「・・・」
本部長が、オレに会いに来てるだと?
わざわざこんな時間に出向いて、オレに用事って一体なんだ。
(・・・まさか、また羽鳥咲良か・・・?)
数日前の、釣り場でのことを思い出す。
本部長の急用なんて、あいつのことしか考えられない。
けれどあの日、なにも不備はなかったはずだ。伯母に無事引き渡したし、足も悪化させていないはず。
(まさか、『なんで病院まで付き添わなかった!』とか言い出したりしねえだろうな・・・)
あの銀縁眼鏡野郎なら、あり得ない話じゃない。
オレは大きく息を吐き、刑事課の部屋を出て行った。
今はまだギリギリ休み時間だが、うるせえ、と思ったオレは、無意識のうちに舌打ちをした。
岡本の周りが急に静かになった。その時。
「黒崎いるか」
部屋に入って来た市谷さんが、静かな声でオレを呼ぶ。
返事をすると、「ちょっと」と手招きをされたので市谷さんの元へ行く。
「なんですか」
「岩田本部長が、おまえに用事があるってわざわざ来てる。応接室で待ってるから。すぐ行ってこい」
「・・・は?なんで本部長が・・・」
「さあ。署長から伝言を頼まれただけだから。用件はわからない」
「・・・」
本部長が、オレに会いに来てるだと?
わざわざこんな時間に出向いて、オレに用事って一体なんだ。
(・・・まさか、また羽鳥咲良か・・・?)
数日前の、釣り場でのことを思い出す。
本部長の急用なんて、あいつのことしか考えられない。
けれどあの日、なにも不備はなかったはずだ。伯母に無事引き渡したし、足も悪化させていないはず。
(まさか、『なんで病院まで付き添わなかった!』とか言い出したりしねえだろうな・・・)
あの銀縁眼鏡野郎なら、あり得ない話じゃない。
オレは大きく息を吐き、刑事課の部屋を出て行った。