black×cherry ☆番外編追加しました
突然のお誘い。
私はわあっと嬉しくなった。
「ミカちゃんの人形展なんてやっているんですか」
「うん。生誕40周年記念らしくてね。星の塔美術館で今日までなんだ。予約制で、残念ながら二枚しかチケットが取れなかったから・・・佐和子さんと黒崎には悪いんだけど」
おじさまがチラッと目線を投げかけると、佐和子おばさまは「あら」と笑顔で首を振る。
「いいのよ。私はあまり興味がないし、黒崎さんも『ミカちゃん人形』って感じじゃないものねえ」
「はい。お気遣いなく」
佐和子おばさまの言葉に、黒崎さんも同意する。
すると佐和子おばさまは、嬉しそうに「ウフフ」と笑った。
「じゃあ黒崎さん、私たちはどこかでお茶でもして帰りましょ」
「・・・いえ。申し訳ないですが、オレは食事が済んだら帰ります。夕方から用事もあるので」
佐和子おばさまのお誘いを、黒崎さんは無表情で断った。
「えー」と残念そうなおばさまに、昭一おじさまがすかさず助け船を出す。
「なんだなんだ、つれないじゃないか。せっかく誘ってくれているのに。なんだ、用事って。また釣り関係か」
「・・・いえ、ちょっと」
「ちょっとって・・・どうせ大したことないんだろう。そっちは延期かキャンセルにしろ。佐和子さんは基本忙しい。今度いつ会えるかわからないぞ」
「・・・いや、別に・・・」
「別にじゃない!佐和子さんとお茶してけ!これは上司命令だぞ!!」
おじさまの押しに、黒崎さんは怖い顔をしたけれど、言葉は発さず押し黙る。
確実に、なにかを我慢している感じで、見ているこっちがハラハラとした。
「ったく・・・。まったくなあ・・・そんなんだから奥さんにも逃げられて、彼女だってできないんだ」
「・・・」
私はわあっと嬉しくなった。
「ミカちゃんの人形展なんてやっているんですか」
「うん。生誕40周年記念らしくてね。星の塔美術館で今日までなんだ。予約制で、残念ながら二枚しかチケットが取れなかったから・・・佐和子さんと黒崎には悪いんだけど」
おじさまがチラッと目線を投げかけると、佐和子おばさまは「あら」と笑顔で首を振る。
「いいのよ。私はあまり興味がないし、黒崎さんも『ミカちゃん人形』って感じじゃないものねえ」
「はい。お気遣いなく」
佐和子おばさまの言葉に、黒崎さんも同意する。
すると佐和子おばさまは、嬉しそうに「ウフフ」と笑った。
「じゃあ黒崎さん、私たちはどこかでお茶でもして帰りましょ」
「・・・いえ。申し訳ないですが、オレは食事が済んだら帰ります。夕方から用事もあるので」
佐和子おばさまのお誘いを、黒崎さんは無表情で断った。
「えー」と残念そうなおばさまに、昭一おじさまがすかさず助け船を出す。
「なんだなんだ、つれないじゃないか。せっかく誘ってくれているのに。なんだ、用事って。また釣り関係か」
「・・・いえ、ちょっと」
「ちょっとって・・・どうせ大したことないんだろう。そっちは延期かキャンセルにしろ。佐和子さんは基本忙しい。今度いつ会えるかわからないぞ」
「・・・いや、別に・・・」
「別にじゃない!佐和子さんとお茶してけ!これは上司命令だぞ!!」
おじさまの押しに、黒崎さんは怖い顔をしたけれど、言葉は発さず押し黙る。
確実に、なにかを我慢している感じで、見ているこっちがハラハラとした。
「ったく・・・。まったくなあ・・・そんなんだから奥さんにも逃げられて、彼女だってできないんだ」
「・・・」