black×cherry ☆番外編追加しました
(い、いきなり話題が振られてしまった・・・)
みんなの話を、BGMのように聞いていたから。
突然自分の話題になって、私はドキリとしてしまう。
そして昭一おじさまは、突然「ううっ」と目を潤ませた。
「咲良が結婚なんて・・・まだ早いよなあ。いやしかし、相手は仕事ができて人望も厚いイケメンの医者だと聞いている。
相手に不足はないはずだ!はずだけど・・・ううう・・・咲良が嫁に・・・」
昭一おじさまは、眼鏡を外し、ハンカチで目を覆いだす。
黒崎さんは、そんな上司の姿を目の当たりにして、どん引きしているようだった。
「あ、あの、私も最近聞いたばかりで・・・。相手の先生のこともそれほどよく知らないし、結婚なんてまだ考えられなくて。できるなら、お断りしたいと思ってるんです」
私が言うと、佐和子おばさまが「あら!」と身を乗り出した。
「それはもったいないでしょう!本気でいい男だったじゃない。婚約は破棄さず延期でいいんじゃないかしら。とりあえず、お付き合いをして・・・その間に愛を育めばいいんじゃない?それで気持ちが固まったら、婚約、結婚っていけばなにも問題ないものね」
(・・・そうは言っても)
「愛が育まれるかどうか、わからないと思うんです・・・」
「もーっ!また言ってる~!大丈夫よ!あれだけのイケメンよ?医者よ?好きになるに決まってるわよ」
「で、でも・・・」
(やっぱり、どんな人でも必ず好きになるなんて限らないって思うから・・・)
やはり不安は拭えない。
そんなに、気持ちも物事も上手くいってくれるだろうか。
みんなの話を、BGMのように聞いていたから。
突然自分の話題になって、私はドキリとしてしまう。
そして昭一おじさまは、突然「ううっ」と目を潤ませた。
「咲良が結婚なんて・・・まだ早いよなあ。いやしかし、相手は仕事ができて人望も厚いイケメンの医者だと聞いている。
相手に不足はないはずだ!はずだけど・・・ううう・・・咲良が嫁に・・・」
昭一おじさまは、眼鏡を外し、ハンカチで目を覆いだす。
黒崎さんは、そんな上司の姿を目の当たりにして、どん引きしているようだった。
「あ、あの、私も最近聞いたばかりで・・・。相手の先生のこともそれほどよく知らないし、結婚なんてまだ考えられなくて。できるなら、お断りしたいと思ってるんです」
私が言うと、佐和子おばさまが「あら!」と身を乗り出した。
「それはもったいないでしょう!本気でいい男だったじゃない。婚約は破棄さず延期でいいんじゃないかしら。とりあえず、お付き合いをして・・・その間に愛を育めばいいんじゃない?それで気持ちが固まったら、婚約、結婚っていけばなにも問題ないものね」
(・・・そうは言っても)
「愛が育まれるかどうか、わからないと思うんです・・・」
「もーっ!また言ってる~!大丈夫よ!あれだけのイケメンよ?医者よ?好きになるに決まってるわよ」
「で、でも・・・」
(やっぱり、どんな人でも必ず好きになるなんて限らないって思うから・・・)
やはり不安は拭えない。
そんなに、気持ちも物事も上手くいってくれるだろうか。