black×cherry ☆番外編追加しました
「はい、もちろん・・・。あれからは、全く」

「ふーん・・・。貴見だっけ?あいつとも連絡とってないのか」

「!」

悠翔さんの名字を聞いて、再び胸が跳ね上がる。

黒崎さんは、本当によく覚えてる。

覚えていても、触れないでいてくれたら思い出さずに済むのだけれど・・・。

「はい・・・。すぐに連絡先は変えましたし、悠翔さんの連絡先も消しましたから・・・。今は、どうしているのかもわからないです」

「・・・へえ」

無表情に、相槌を打つ黒崎さん。

そして少しの時間を置いた後、再び私に問いかけた。

「本部長はなにも言ってこないのか」

「はい・・・。おじさまは、あれ以来は、なにも」

「・・・ふーん・・・そう」

黒崎さんは、そのまま口をつぐんでしまった。

なにか言いたいことでもあるのかなって、そんなことも思ったけれど。

無表情の横顔は、気軽に声をかけられなくて。

それ以上は何も聞けず、そのまま話は終わってしまった。
















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