体は大きいが、心も大きいんです! たぶん、、、
「ああ、ちょっと待ってくれないかな。
この話、俺に預けてくれないか?」

???何故か、伊藤部長が出てきた。

「吉岡夏実さんだね。
ちょっとあちらで話そうか。
西塔くんも、一緒に来てくれるかな?」

「は、い、、、。」

俺、このままこの女を孕ませたって事になっちゃうのかな?
濡れ衣なのに。

第一、名前も知らなかったよ。
今、伊藤部長が言って、初めてそんな名前だったんだって思った位だし。

よっぽど青い顔をしていたのか、木下先輩が大丈夫?って聞いてきた。






「吉岡夏実さんは、西塔くんのストーカーをしているって分かってる?」

伊藤部長は、いきなりそんな事を言い出した。

ストーカー?

「酷い!私のどこがストーカーですか!!」

「ああ、証拠はあるから。
吉岡さんの行動は調べてあるんだよね。
お腹の子、嘘なんでしよう?
若い男の子騙すなんて良くないね。」

証拠を調べてある??
この会社、個人的な事なのに、どこまで把握してるんだ?
ある意味、怖いぞ。

「今回は、たまたま他の事を調べていたら、君がストーカーにあってるって分かっただけだよ。

エスカレートする様なら、注意しなきゃと思っていたのだが、こんな事になるとはね。」

伊藤部長には、俺の考える事なんかお見通しなのか、そう言われた。
何か、怖いぞ、この部長。
狸?狐?俺みたいな若造は手のひらの上で転がされるだけの存在なんだろうな。

「で、吉岡夏実さん、何か言いたい事はあるかな?

お腹に子供なんかいないよね?
病院にかかってないものね。
それとも、今から産婦人科に行く?
ああ、行かなくて良いの?

西塔くんと君は、一度も交際した事ないよね?
もちろん、セックスした事もない。
当然、子供も出来ない。
何か反論はある?」

「、、、な、い、です。」

彼女は観念したようにうなづいた。

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