冬の恋、夏の愛
第四章 平穏な日々
①
キラキラと輝く街。街行く人たちが、みんな幸せそうに見える日。
今日は、クリスマス。莉乃ちゃんの生まれた日だ。今頃、どこかで誰かと楽しく誕生日のお祝いをしていることだろう。
そんなこと、わかっている。それなのに……。諦めきれないオレは、スーツ姿で超高層ビル内の高級ホテルに足を踏み入れた。
高級感漂うホテルのロビーには、座り心地の良さそうなソファが並んでいた。座っている人たちは、みんな例外なく、幸せそうに見えた。
そんな中ひとりの女性が、うつむいて座っていた。ふんわりと、優しい雰囲気のワンピース、綺麗に束ねた長い髪……。
あまりにも莉乃ちゃんに雰囲気が似ていたから、つい、足を止めた。
莉乃ちゃんなのか? まさか、な……。そう思いながら近づいた。左手首には、見覚えのある腕時計。莉乃ちゃんだと確信した。
「彼氏でも、できたの?」
思い切って声をかけてみた。オレを待っていたわけではない。きっと、新しい男とのクリスマスを過ごすために来たのだろう……と。
今日は、クリスマス。莉乃ちゃんの生まれた日だ。今頃、どこかで誰かと楽しく誕生日のお祝いをしていることだろう。
そんなこと、わかっている。それなのに……。諦めきれないオレは、スーツ姿で超高層ビル内の高級ホテルに足を踏み入れた。
高級感漂うホテルのロビーには、座り心地の良さそうなソファが並んでいた。座っている人たちは、みんな例外なく、幸せそうに見えた。
そんな中ひとりの女性が、うつむいて座っていた。ふんわりと、優しい雰囲気のワンピース、綺麗に束ねた長い髪……。
あまりにも莉乃ちゃんに雰囲気が似ていたから、つい、足を止めた。
莉乃ちゃんなのか? まさか、な……。そう思いながら近づいた。左手首には、見覚えのある腕時計。莉乃ちゃんだと確信した。
「彼氏でも、できたの?」
思い切って声をかけてみた。オレを待っていたわけではない。きっと、新しい男とのクリスマスを過ごすために来たのだろう……と。