冬の恋、夏の愛
「でもオレだって、莉乃ちゃんが好きです。莉乃ちゃんを振り向かせる自信があります」
加茂さんは、一歩も引かなかった。それでは、困る。オレはある提案を思いついた。
「それなら……」
一歩、加茂さんに歩み寄った。
「六月の試合で、青空スターズが勝ったら、彼女には二度と近づかないと約束してください」
「じゃあ負けたら、莉乃ちゃんと別れてくれます?」
じっと、加茂さんを睨みつけるように見ると、「わかりました」と返事をした。
オレの返事を聞くと、加茂さんは帰っていった。青空スターズが負けたら、莉乃ちゃんと別れなければならない。
「莉乃、大丈夫?」
力が抜けて座り込んだ莉乃ちゃんに、多治見さんが声をかけると手を差し伸べた。莉乃ちゃんは、なんとか立ち上がった。
「六月の試合、絶対負けられないな!」
涼介がグッと拳を握り、やる気をみせた。つい、熱くなってしまったけれど、はたして勝てるのか……。そう思うと、いつもの無表情に戻った。
でも、やるしかない。莉乃ちゃんを哀しませないためにも……。
加茂さんは、一歩も引かなかった。それでは、困る。オレはある提案を思いついた。
「それなら……」
一歩、加茂さんに歩み寄った。
「六月の試合で、青空スターズが勝ったら、彼女には二度と近づかないと約束してください」
「じゃあ負けたら、莉乃ちゃんと別れてくれます?」
じっと、加茂さんを睨みつけるように見ると、「わかりました」と返事をした。
オレの返事を聞くと、加茂さんは帰っていった。青空スターズが負けたら、莉乃ちゃんと別れなければならない。
「莉乃、大丈夫?」
力が抜けて座り込んだ莉乃ちゃんに、多治見さんが声をかけると手を差し伸べた。莉乃ちゃんは、なんとか立ち上がった。
「六月の試合、絶対負けられないな!」
涼介がグッと拳を握り、やる気をみせた。つい、熱くなってしまったけれど、はたして勝てるのか……。そう思うと、いつもの無表情に戻った。
でも、やるしかない。莉乃ちゃんを哀しませないためにも……。