最期に死神は愛を唄う。
「…夜の?」


『馬鹿。昼に決まってんだろ』



ほら、と言ってりゅーは勢いよくカーテンを全開にした。


さっき「お昼近いな」って思ったばっかりだったのに、変な事を聞いちゃった。

まだ頭がちゃんと回ってないらしい。




「うぅ…まぶしー…」


『つーか、お前今日学校は?』


「そういうりゅーこそ。」


『俺は自主休講』


「じゃあ、私も」



そう言って再び布団に入ろうとしたらりゅーの右手が頬に伸びて来て、そしてどちらともなくおはようのキスをした。



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