最期に死神は愛を唄う。
結局、トーストにイチゴジャムという手間の掛からない朝食(昼食?)を食べた後、
私はハンガーに掛けていた制服に手を通した。




『、帰んの?』


「…今日は、会う日だから」


『、そか』



りゅーの声のトーンが少し下がったのに気付いてたけど、私は振り返らなかった。



振り返ったら、

あの寂しそうな目に見つめられたら、



私はきっとりゅーを抱きしめてしまう。

ここに居たいって思っちゃう…。




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