最期に死神は愛を唄う。
そう私の言葉を遮った隼人の表情は辛そうで、苦しそうで、見ているこっちまで泣きたい気分になった。



…やめてよ、そんな顔するの…。
あんたは飄々としていればいいのに…。
ただの憎たらしい奴でいてくれればいいのに…。
そんな、そんな顔されたら…、



「…なひふんだほ」



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