最期に死神は愛を唄う。
「さぁって、行こうか」


「いってぇー…」と文句を言う隼人の目にちゃんと光が戻ったのを確認してから、私はくるっと後ろに回って歩み始めた。


「てめぇ…」と恨めしそうに呟く声が聞こえたけれど、もしかして怒らせちゃったかもだけど、仕返しをされちゃったりするかもだけど、

でも、

深い闇を纏い、生気のない声で話し掛けられより、ずっといい。



そんな顔をする権利を、私達は持っていない。





――…これから私達は「狩り」に行く……





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