最期に死神は愛を唄う。
しかし、何と言うか…


神様ってやつは捻くれてますね。性格悪いです。


だって、善良な神様だったら、「彼女の魂を狩ってこい」なんて命じますか?

命じないでしょ…?



彼は悩みました。

彼女には生きていて欲しい。
でも、狩らなきゃいけない。
例え自分が手を下さなくても、他の死神によって彼女はあっけなく殺されてしまうのは明らか。


さぁ、どうします?




彼は馬鹿でした。

愚かでした。


だから、



自分の命を棄てました。




.
< 3 / 31 >

この作品をシェア

pagetop