駒木くんのそばに居るには。

なんかさ、彼氏とかほんと、どーでもいいんだよねー。


「っていうかさ、担任誰なんだろーねー。」


「あー。それ、私も気になる!」


「カッコいいかな?」


「いやいや。禁断の恋やめよ?」


「それは、無いでしょ。」


と、言いながら話していたら、教室に着いた。

クラスでは、みんな、グループつくったりとかして、話してる。


それにしても、やっぱり、美空が1番可愛いな。

だって、美空はまぁちょっとは、化粧してるけど、薄い。
それに対して、みんなは、化粧バッチリ。
もう、完全に化けてる。


もちろんの事。私は化粧なんて、するつもりはない。
そんな事までして、可愛く見せる、人いないもん。


「んー。なんか、みんな、可愛くないね。
完全化けてる。」


「あ。美空も思った? 私も思った。」


やっぱり、美空とは気が合う。

「おいー。お前ら、体育館前の廊下に集合だろー。
そんな所で話してるなら、早く来いよー。」


「「「はーい。」」」


「あの人、かっこよくない?」


「っていうか、柏木先生だって。
かしちゃんじゃん。」


「あたしもそれ、思ったー。」


「同じ事考えてるってすごいね。」


「え?っていうことは、あれが担任だね。」

「ホントだ。」


「やったー!
かっこいい担任とか、さいこーじゃん!」


「良かったね!」


美空、チョー喜んでる。

男子には興味無いくせに、イケメンには興味あるんだよねー。

どういう事なのか。


と、思っていたら、もう入場前。

私はあんまり、緊張しない人だから、大丈夫。
みんなは、まぁまぁ緊張してるねー。

「よろしくね、小林さん。前田 りのんです。」


「あ。よろしくね。愛梨で良いよ。っていうか、なんで名前知ってるの?」



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