駒木くんのそばに居るには。
「愛梨ちゃん有名なんだよ?」
「???
何で?」
「可愛いからに決まってるじゃん。」
「そんな訳ないじゃん。」
「さっきまで、河高さんと喋ってたけど、お友達?」
「もう、名前覚えたんだ。」
「あー。愛梨ちゃんと同じで、可愛いで有名なの。」
「美空は、ほんとに、美人だよね。」
私が可愛いわけない。
美空は、はっきりいって、私と比べ物にならないぐらい可愛い。
笑顔は、みんなには、見せないし、私にだって、たまにしか、見せない。
でも、たまに、見せた笑顔がすごい可愛いんだ。
私には到底マネ出来ない。
それにね!
美空はいっつも、テスト、平均より上だし、それに、運動神経抜群。
私は運動神経には、まぁまぁ自身があるけど、勉強は、自身がない。
「りのんちゃんって、呼んでもいいかな?」
「もちろん!大歓迎だよ!」
「ありがとう!」
りのんちゃんとは、仲良くなれそう。
「愛梨。もうすぐだよ。」
「ほんとだ。私達、4組だから、遅いけどね、
」
「確かに。言われてみれば。」
「ほんとにね。」
パチパチパチ。
あ。
今始まった。
うわー。緊張するー。
ついに、入場の時。