婚約指環は手錠の代わり!?
研修期間が終わり、営業部に配属されて一日目。
「今日から配属になった芹口君だ。
……芹口君」
海瀬課長に紹介されて前に立つと、なぜか皆が哀れむように見ている気がした。
……なんでだろ?
もしかして、ここの課は仕事がきついとか?
確かに、海瀬課長についてはあまりいい噂は聞かなかったけど。
研修期間、先輩に聞いたとかでちょこちょこと噂は入ってきてた。
経理部長と飲みに行くと、一円単位まできっちり割り勘だとか。
人事部長に目を付けられて飛ばされた人間は数知れずとか。
営業三課の海瀬課長については……氷の王子様。
今年の春、二十八歳で課長になったくらいだから、有能。
だからか、とにかく厳しくて口が悪い。
しかも、それでなくても冷たい視線が、かけてる銀縁眼鏡と相まって本気で凍りそうだとか。
イケメンなので果敢にチャレンジした女性はいたものの、冷たく切り捨てられトラウマになり二度と恋愛できない体質になってしまったとかなんとか。
まあ、そういうおもしろ半分な噂。
「今日から配属になった芹口君だ。
……芹口君」
海瀬課長に紹介されて前に立つと、なぜか皆が哀れむように見ている気がした。
……なんでだろ?
もしかして、ここの課は仕事がきついとか?
確かに、海瀬課長についてはあまりいい噂は聞かなかったけど。
研修期間、先輩に聞いたとかでちょこちょこと噂は入ってきてた。
経理部長と飲みに行くと、一円単位まできっちり割り勘だとか。
人事部長に目を付けられて飛ばされた人間は数知れずとか。
営業三課の海瀬課長については……氷の王子様。
今年の春、二十八歳で課長になったくらいだから、有能。
だからか、とにかく厳しくて口が悪い。
しかも、それでなくても冷たい視線が、かけてる銀縁眼鏡と相まって本気で凍りそうだとか。
イケメンなので果敢にチャレンジした女性はいたものの、冷たく切り捨てられトラウマになり二度と恋愛できない体質になってしまったとかなんとか。
まあ、そういうおもしろ半分な噂。