婚約指環は手錠の代わり!?
「なに……」
「武本さん、失礼ですよ!」
がたっ、私が抗議しようとしたら、遮るように高見さんが勢いよく立った。
「そもそも、飲めない芹口さんに武本さんが無理矢理飲ませたりするから、あんなことになって。
だいたい、謝るべきなんじゃないですか?」
「……」
静かに軽蔑した視線を送る高見さんを、武本さんが苦々しげに睨み付ける。
……ううん、高見さんだけじゃない。
課内のほとんどの人間が武本さんをじっと睨んでた。
海瀬課長は愉しそうにことの成り行きを見ているみたいだけど。
「別に私は、強制してないし」
ふいっと視線を逸らすと、足早に武本さんは出て行った。
ふぅーっ、課内に一気に訪れる和やかムード。
「その。
ありがとうございました」
「いや、別に」
照れて笑う高見さんに、なんだか嬉しくなった。
「武本さん、失礼ですよ!」
がたっ、私が抗議しようとしたら、遮るように高見さんが勢いよく立った。
「そもそも、飲めない芹口さんに武本さんが無理矢理飲ませたりするから、あんなことになって。
だいたい、謝るべきなんじゃないですか?」
「……」
静かに軽蔑した視線を送る高見さんを、武本さんが苦々しげに睨み付ける。
……ううん、高見さんだけじゃない。
課内のほとんどの人間が武本さんをじっと睨んでた。
海瀬課長は愉しそうにことの成り行きを見ているみたいだけど。
「別に私は、強制してないし」
ふいっと視線を逸らすと、足早に武本さんは出て行った。
ふぅーっ、課内に一気に訪れる和やかムード。
「その。
ありがとうございました」
「いや、別に」
照れて笑う高見さんに、なんだか嬉しくなった。