婚約指環は手錠の代わり!?
「よくそんなに入るね」
「なんか最近、食っても食っても腹が減るんだよな。
育ち盛り……」
かたん、トレイを置く音がして急に涼太が黙った。
気まずい空気になった私たちにかまうことなくその人は隣に座り。
「いただきます」
律儀に手を合わせると、お皿の上のチキン南蛮に箸を伸ばした。
「……なあ。
なんで海瀬課長、しょっちゅう隣に座ってくるわけ?」
「……私のほうが聞きたいよ」
ひそひそと話してる私たちを気にも留めず、黙々と海瀬課長はごはんを食べている。
きれいな姿勢、美しい箸使い。
こっそり盗み見ていたら銀縁眼鏡の奥と視線があった。
くすり、僅かに海瀬課長の右の口端が持ち上がって一気に顔が熱くなる。
「朱璃?」
「なんでもない。
気にしないで早く食べよう?
お昼休み、終わっちゃう」
「なんか最近、食っても食っても腹が減るんだよな。
育ち盛り……」
かたん、トレイを置く音がして急に涼太が黙った。
気まずい空気になった私たちにかまうことなくその人は隣に座り。
「いただきます」
律儀に手を合わせると、お皿の上のチキン南蛮に箸を伸ばした。
「……なあ。
なんで海瀬課長、しょっちゅう隣に座ってくるわけ?」
「……私のほうが聞きたいよ」
ひそひそと話してる私たちを気にも留めず、黙々と海瀬課長はごはんを食べている。
きれいな姿勢、美しい箸使い。
こっそり盗み見ていたら銀縁眼鏡の奥と視線があった。
くすり、僅かに海瀬課長の右の口端が持ち上がって一気に顔が熱くなる。
「朱璃?」
「なんでもない。
気にしないで早く食べよう?
お昼休み、終わっちゃう」