婚約指環は手錠の代わり!?
第五章 同棲じゃなくて共同生活
海瀬課長と共同生活が始まった。
あくまでも共同生活であって、同棲じゃない。
試しに辞書を引いてみたら、同棲は同じ家に住むことも意味していたが、恋人同士が一緒に住むこととも書いてあったので。
海瀬課長がそれらしきことを云うまでは認めたくないから、共同生活。
「朱璃、そろそろ起きろ」
「……ふぁい」
朝はアラームなんてセットしない。
というかさせてくれない。
目覚めは絶対、海瀬課長の声。
もそもそと起きあがるとちゅっ、軽く唇がふれる。
「さっさと顔洗ってこい。
朝食、できてる」
「……はい」
洗面所に行って顔を洗うと目が覚める。
夜はたいてい、なかなか寝かせてくれないから朝がつらい。
けど、海瀬課長は私よりずっと早く起きてマンションに完備のジムで汗を流し、シャワーもすませて朝食まで作ってて、どんだけ体力あるんだって思う。
あくまでも共同生活であって、同棲じゃない。
試しに辞書を引いてみたら、同棲は同じ家に住むことも意味していたが、恋人同士が一緒に住むこととも書いてあったので。
海瀬課長がそれらしきことを云うまでは認めたくないから、共同生活。
「朱璃、そろそろ起きろ」
「……ふぁい」
朝はアラームなんてセットしない。
というかさせてくれない。
目覚めは絶対、海瀬課長の声。
もそもそと起きあがるとちゅっ、軽く唇がふれる。
「さっさと顔洗ってこい。
朝食、できてる」
「……はい」
洗面所に行って顔を洗うと目が覚める。
夜はたいてい、なかなか寝かせてくれないから朝がつらい。
けど、海瀬課長は私よりずっと早く起きてマンションに完備のジムで汗を流し、シャワーもすませて朝食まで作ってて、どんだけ体力あるんだって思う。