君に二度めの恋をする
あれ?
なんか忘れてるような…
「学校!!!」
色々ありすぎて忘れてたけど
あたし、学校行く途中だったんだ…
「んーもう1限終わる時間だねぇ」
大和がスマホをみながら呟く
「二人ともあたしのせいで…ごめんね」
迷惑かけてばっかりだ
「いいのいいの!気にしなーい な?琉生」
大和が橘くんに同意を求めるから
あたしは、恐る恐る橘くんのほうを見る
「あぁ別に学校サボるくらいなんともない」
よかったぁ
相変わらず不機嫌そうたけど…
「じゃあ…学校まで競争だぁ!!!」
え?まじ?
てか、もう大和が走り出してる!?
「ほら、はやく行くぞ」
ポン
橘くんの手があたしの頭に乗ったと思ったら橘くんも走り出す
え…?
なんか橘くんって不機嫌で無愛想だけど…
優しい…のかな?
「紫音ちゃーん!はやくー!」
気がつくと橘くんと大和が遠くにいる
「ちょ、ちょっと待ってよーっ」
結局あたしは学校まで走るはめになった…