君に二度めの恋をする
ご機嫌な王子様
昼休み
あたしと葵はいつもどーり
4階の空き教室に来ている
「あー疲れたーお腹減ったー」
「おつかれー紫音!で?」
で?って…
「で?とはナンデスカ?葵サン」
なんのことだかは、わかるけど一応きいてみる
「もー紫音!なんで遅刻したの?それより、なんであの二人と登校してたのよ!」
その事ですよねーわかってました…
ん?
「葵、あの二人のこと知ってるの?」
葵はいつもあたしといるはず…
「え?だって有名じゃん!あの二人ファンクラブまであるんだよ?入学してからまだ二週間なのにってか同じクラスだし」
そーゆーことか…
じつは、さっきあたし達が学校につくと
急に女の子達の黄色い悲鳴が聞こえて…
びっくりしている間にその女の子達にかこまれたんだ…
「キャー橘くん、おはようございます」
「キャー大和くん、おはよう」
とか
「キャー橘くんと目があったー」
「大和くぅん、今度わたしとデートしよぉ♥」
とか…とにかく女の子達がキャピキャピしてて
うるさくてしょうがなかったし…
あたしの存在に気付いたとたんに
「なんで一ノ瀬さん二人と登校してるんですか!?」
「まさか、どちらかと付き合ってるんですか?」
とか質問攻めで大変だった
女の子達があたしの名前を知ってるのにも驚いたけど…
やっぱり、この容姿が目立つんだなぁ
髪…暗い色に染めようかなぁ