君に二度めの恋をする
「ーーーちょっと聞いてるの?紫音っ」
葵の言葉にハッとする
「ごめん、考え事してた」
「もうっ紫音ったら~ なに考えてたのさっ」
「…髪、暗い色に染めようかなぁって」
「なんで~!?もったいないよ~せっかく綺麗な色なんだからっ」
「だってさ?目立つじゃん、この髪の色」
「とにかく染めるなんて許しませんっ」
許さないって…葵、あたしの親みたい(笑
「それより!なんであの二人と登校してたのっ」
それより!って…ひどいな
「まぁ…色々あって?」
とりあえず、誤魔化してみる
「色々ってなによぉ~私には言えないんだ…」
え…
葵があきらかにシュンとする
「わかった…話すから」
しかたなくそう言うと
「ほんと!?」
急に元気になった…