君に二度めの恋をする
気がつくとあたしは駅の隅に来ていた
顔をあげてみるとさっきの不機嫌そうな男の子と隣にサラリーマンの手首をつかんだ男の子がもう一人いた
「…大丈夫か?」
と不機嫌そうな男の子…
大人っぽいし先輩かな?
やっぱり助けてくれたんだ…
あっお礼いわないとっっ
「は、はい。ありがとうございました」
ぺこっと頭をさげる
「じゃあコイツ駅員のとこに持ってくわ」
隣にいた男の子が歩き出す…
「あ、あのっ」
「ん?どうしたの?」
サラリーマンの手首をつかんだ男の子が振り替える
「あ、あまり騒ぎにしたくないので…」
シーン
あぁ助けてもらったのに我が儘をいってしまった……失礼だったよね
「…わかった」
ーーーえっ?
不機嫌そうな男の子がそう言うと
「じゃあコイツは僕が絞めてくるね♪」
ってもう一人の男の子が笑顔でサラリーマンの手を引っ張っていった
「大丈夫か?」
あ、また聞かれた。迷惑かけちゃったなぁ
「はい!大丈夫です。あの…ありがとうございました…先輩?」
先輩という確証がないから
最後が疑問系になっちゃった…
「フッ…ハハ…ハハハ」
え…先輩はびっくりした顔をしてから
なんかめっちゃ笑ってる…