君に二度めの恋をする


「るーいっ アイツ絞めてきたよー…ってもしかして俺お邪魔だった!?」


え…

今あたしは、橘くんに頭を抱き寄せられてる状態…

「っ!!」

とっさに橘くんと距離をとる

「あっ…ごめんなさい」


「…別に」


うぅ恥ずかしくて顔が見れないよぉ


「それより紫音ちゃん、大丈夫だったー?」


え?なんであたしの名前しってるの…?


「ククッ コイツもお前と同じクラスな」

橘くんの言葉にハッとする

「え?もしかして紫音ちゃん、俺のことしらないの?同じクラスなのに?」


うぅ本当に申し訳ない…


「まぁ紫音ちゃん、あんまり教室にいないもんなー」



そう、あたしは休み時間になるとすぐに葵と教室を出てしまう

入学してから3日たった頃、あたしと葵は呼び出されることが増えた。

葵は可愛いからしょうがない、あたしはただ目立つからだろう

あたし達は呼び出されるのが面倒だから、休み時間になると空き教室に行ってるんだ


でも、さすがにクラスメイトの名前を覚えてないのは自分でもまずいと思う…


「俺は伊藤 大和(イトウ ヤマト)よろしくねー♪大和って呼んでね!」

そう言って大和が手を差し出してきた

「うん!よろしくねっ 大和」

あたしも手を出して握手をする


さっきは気づかなかったけど
よく見ると橘くんも大和もすごいイケメン

こんな人クラスにいたんだ…



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