真実
“親友の証”なんて
聞こえはイイけど、よく考えたら、あなただけが親友だみたいに、束縛されている気がしてならない。

銀色の小さな鈴や金色の小さな鈴も、

あなたは“親友”じゃないと言われた瞬間に、その効力を失う。

親友だった時の、

お互いの重さとか、

お互いの束縛。

初めて、失った瞬間は惨めさと虚しさと後悔しか、私の心に残らない。

初めて、自分自身の心に大きな穴が空いてる事を、その時、まだ気付かなかった。

一生、背負う傷を、この時に初めて、埋める事の出来ないブラックホールを、誰かに埋められる事のないままに、時だけが過ぎていった・・・。
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