君を忘れない~妄想の中の王子様

 夕暮れが、夕闇に変わっても、私たちの楽しい夕食は続いた。ワインの酔いも手伝って、私たちは、いつになく饒舌になっていた。

 サラが、いてくれてよかったと思った。レイと二人きりだったら、意識し過ぎて、きっと、ぎこちなくなってしまっていただろう。

 彼女は、大人の気配りで、私たちのいいクッション役になってくれていた。改めて、私は、彼女が大好きだと思った。

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