君を忘れない~妄想の中の王子様
「少し、しゃべり過ぎたな。……何、やってんだろ、俺。

 それじゃ、おやすみ。」

 そう言って、もう一度、私の頭をクシャクシャにして、レイは、部屋を出ていった。

 少しだけ、レイの心に触れた気がした。

 彼の心が、傷ついているのなら、私が、それを、癒やしてあげたい。心から、そう、思った。
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