君を忘れない~妄想の中の王子様

 ひとしきり泣いて、少し落ち着くまで、レイとサラは、何も言わず黙ってそばにいてくれた。

 そして、サラが、言った。

「そうだわ!お古だけど着替えがあるから、シャワーを浴びて着替えてくるといいわ。今、用意するわね。ちょっと待ってて。」

 サラが、着替えを用意してくれて、私はシャワーを使わせてもらうことになった。

 サラは、着替えだけではなく、温かい食事と私の部屋を用意してくれ、私は、この家にしばらくお世話になることになった。
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