先生、解けない問題があるのですが。
「………………で。
何がお望みでしょう……??」
帰り道。
これから長瀬にいい下される
命令に、ビクつきながら
私は恐る恐る聞いてみる。
はぁ………。
今日から一週間、コイツの下僕になると思うと憂鬱だわ、……
「そうだなぁ。まず、俺の課題やれ」
は?課題だと?!
「課題ぐらい自分でやんなさいよ。あんたなら容易くこなせるでしょ?!」
「面倒くせぇーんだよ。しかも明日提出だし。」
なんだこいつ……
私だって課題のレポートがあるんですけど!!!
しかも、明日提出ってことは……
今日中にやれってこと?!
「ムリムリムリ!!」
「あ''?何でだよ」
長瀬は眉間にシワをよせ、
ムッとした表情をこちらに向けてくる。
「だって私も課題のレポートあるし、今日中にテスト直しだってしたいし!!」
「お前の都合なんて関係ねぇし。俺の言うこと聞け」
「なっ!!(怒)」
くぅ〜〜〜〜っそぉ!!!
出たよ出たよ、俺様長瀬様っ!!
私は、唇を噛み締め、怒りを堪える。
すると、奴はそんな私を見ては
フッと嘲笑い、一言。
「悔しかったら俺に勝ってみろよ」
コイツ…………悪魔だ。