セルトリア学園
王都
「おー!おっきぃー!」



私の目の前には驚くほど大きな門がそびえている。



ここは王都ルーフェス



我らが国アルメスの貿易相手国だ。



「セナ様、こちらから入れますよ」



そう言ってカイは長い行列には並ばずそ
の横の小さい門に向かう。



少しだけ長い列に並んで
大きな門から入りたいとか思ってたのに



カイが傭兵になにかを見せると
傭兵はすぐに敬礼をして私たちを通してくれた。



王都に入った瞬間街の熱気が伝わってきた。



至る所から大きな声が聞こえ、
子供たちが走り回る音がする。
肉の焼ける音、果物を切る音、値段交渉をする音。



色々な音がいっぺんに入ってくる。



「すごい!今日はお祭りなの!?」



「いいえ、王都は毎日がこんな感じです」



「ねぇ、カイ!あれは何!」



「あれはビードロと言って
ピコピコと音を鳴らすものです」



「じゃあ、あの方は!」



「あの方はたぶん魔法士でしょう。
魔法道具などを売っています」



「見に行っても!?」



「セナ様、見に行きたいのは分かりますが
まずは荷物を家に起きに行きましょう」



「そうね、わかったわ!」



カイに付いていきながら周りを見渡す。



しばらくするとあまり店はなくなり
静かな住宅地になってきた



「ここら辺は少し高級住宅地で、
大きな店の商人などがここに家を持っています」



そこは殆どが白で作られており
とても統一されていて綺麗だった。



さっきの街よりも1件1件が大きく庭もある



「ここが私たちの家です」



そう言ってカイが指した家は
ここの住宅地でも1回りほど大きな家綺麗だった



「ここ私たちの他にメイドが2名、
付き人が2名おります。」



「付き人なら2人がいるでしょ?」



「いえ、その付き人は「セナオネーちゃーん!」」



「サク?ヒロ?」


その声は昔聞いていた声だった



「久しぶりです、セナ様!」



サクとヒロ、私たちの弟分



昔から4人の後ろを見て育った頼れる弟たちだ
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