セルトリア学園


試験会場について、番号札を貰うと
近くのベンチに並んで座り呼ばれるのをまつ。



「セナは、怖がらないの?」



「どうして?SSクラスはどうして怖がられるの?」



「SSクラスは、特殊能力所持者、だけ。
だから、、、」



「私はそれはすごい事だと思うよ。
それに私も、所持者だからね。」



「え?」



ユイの大きな目が一段と見開かれ
瞳がこぼれ落ちそうだ。



「だから、制御するのが大変なのもわかる。
なんでこんな能力を神様はくれたんだろうって
思ったこともあるよ。

でもね、それのおかげで友達を、家族を、
親友を守れるなら、
私が苦労して頑張ったら方がいいでしょ?」



「それに、ユイと一緒ならもっと良かった」



「セナ、、、」



【82番の方、82番の方、
5番のブースへお入りください。】



拡張器から女性の声で私の番号が呼ばれる。



「あ、行かなきゃ!じゃあねユイ!また会おう!」



「あ、セナ!」



小走りでブースへ向かおうとした私に
ユイが後から声をかける。



後ろを振り向くと
ユイがベンチから降りて立っていた。



「か、科は?何科?」



「巫女科だよ!!」



そう言って走ってブースへ向かう。



「巫女、科、、、守護者争い、したくないな。」

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