セルトリア学園

見つけた!

走ってベンチへ向かうと
ユイは本を読んでベンチで静かに座っていた。



「ユイ!!」



走りながら声をかけると
ユイは頭をあげて小さくセナに向かって手を振る。



「セナ、お疲れ様。」



パタンと本を閉じながら
ユイは少し足の届からないベンチから降りる。



「ユイ!やっぱりSSクラスだったよ!
よかった!一緒よ!」


「ほんと?よかった!」



ユイもホッとしたように顔をほころばせる。



「じゃあセナ、改めて、SSクラスのユイです。
これから宜しくね。」



そう言ってユイが手を差し出す。

セナはユイが改めて自己紹介する間
うずうずしており手を差し出された瞬間
バッと手を取り上下に振る。



「私はセナ!今年からSSクラスに編入します!
よろしくね!ユイ!」



初めての学園でできた友達ということで
喜んで手を結ぶセナの笑顔にユイも釣られて
笑顔になる。



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