セルトリア学園
巫女には3人の守護人を付けるのが
義務ずけられている。



その守護人は姫巫女の時代に選んで
その者が姫巫女が巫女になるまでに
返事を返したらその者は巫女の守護人となる。




今私の周りにはいつも3人の守護人がいるが
正式に決まっている守護人ではない。



その中の2人がアーシャとカイだ。
後1人は暗部のため影からみまもっている
と言われたが、あまり話したことは無い。



「姫巫女様、勝手に朝出て行かれては困ります。」



「安心してカイ。
昔みたいにテラスから飛び降りて
森に逃げたりしないわ。」



「ご命を狙われている存在ということを
忘れないで頂きたい。」



「善良するわ。」



いつもの受け答えをしていると
朝食を食べる食堂についた。



数年間ここではもう食べないのだから、
そう思い少し胸をはる。



クスッとアーシャが笑うと左側の扉を開ける。


奥から2番目の席に座るのは巫女様だ



食事の席での話は厳禁だ。



ペコリと頭を下げると巫女の向かいの席に座る。
第三席の席だ。



カチャと音を立ててから巫女が食事を終わらせる。



席を立つのかと思ったが巫女は立たずに
座ったまま口を拭いている。



私が食事を終え口を拭いていると
巫女が片手を上げると手伝いの人達が
お皿をテキパキと下げて行く。



頭の中に?をいっぱい浮かべながら
巫女と目を合わせる。



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