セルトリア学園
側近の人が椅子を引くと巫女は素早く、
静かに立ち上がる。
私も一緒に椅子を引いてもらい立ち上がる。
カチャリと音を立てて扉の外に二人で出る。
外に出るとカイが扉の横に控えており
巫女に恭しく頭を下げる。
「カイ!今すぐ街へ行きましょう!
早く王都へ行きたいわ!」
「姫巫女様!?ちょ、巫女様のまえで!?」
「巫女様には許可は頂いたわ!」
「許可した覚えはありませんが、
仕方ありません。」
「ほらね!」
「セナ、先に大巫女様に挨拶へ行きなさい」
「あ、はい!行ってまいります!」
セナ、親に貰った名前で呼ばれたら
私はいつもの私に戻ることが許される。
「セナ様、少し落ち着いてください」
「これが落ち着いてられるものですか!」
後ろではぁ、とため息をつく声が聞こえたが
そんなものは知らない!
早く、早く行きたい。会いたいの
カイに隠れるようにしながら小指をそっと撫でる。
小指には目に魔力を集めたら
見れる黄色い糸が見えている。
4人での約束。絶対に守りたい約束。
巫女の使命を捨ててでも
絶対に守りたい約束なのだ。
静かに立ち上がる。
私も一緒に椅子を引いてもらい立ち上がる。
カチャリと音を立てて扉の外に二人で出る。
外に出るとカイが扉の横に控えており
巫女に恭しく頭を下げる。
「カイ!今すぐ街へ行きましょう!
早く王都へ行きたいわ!」
「姫巫女様!?ちょ、巫女様のまえで!?」
「巫女様には許可は頂いたわ!」
「許可した覚えはありませんが、
仕方ありません。」
「ほらね!」
「セナ、先に大巫女様に挨拶へ行きなさい」
「あ、はい!行ってまいります!」
セナ、親に貰った名前で呼ばれたら
私はいつもの私に戻ることが許される。
「セナ様、少し落ち着いてください」
「これが落ち着いてられるものですか!」
後ろではぁ、とため息をつく声が聞こえたが
そんなものは知らない!
早く、早く行きたい。会いたいの
カイに隠れるようにしながら小指をそっと撫でる。
小指には目に魔力を集めたら
見れる黄色い糸が見えている。
4人での約束。絶対に守りたい約束。
巫女の使命を捨ててでも
絶対に守りたい約束なのだ。