セルトリア学園
「セナ様。大巫女様の所へ行くのですか?」



「えぇ、行きましょうアーシャ」



アーシャとカイを後ろに連れながら
私は神殿の上へ向かう。



着いたのは扉から美しい細工がしてあり
他と違うことが伺える部屋。



「大巫女様、姫巫女、セナです。」



「お入りなさい」



「失礼します」



カチャリと音を立てて扉を開く。
ここは巫女と呼び名がついた子しか入れない
特別な部屋だ。



部屋は少し薄暗くロウソクの光が
ゆらゆらと揺れており光はそれだけだ。



装飾は和風の造りをしており床は畳となっている。


「大巫女様、私姫巫女は、
今日をもちまして王都へ行ってまいります。」



「あなたの安全を願います。」



「ありがたきお言葉。」



「セナや。」


「はい、お婆さま」



大巫女がセナと言った瞬間
大巫女の口に微笑みが浮かんだ。



大巫女様は子供全員のお婆さまだ。

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