セルトリア学園
暫く歩いていると少し開けた林に出た。



その奥に進むとそこには大きな廃墟がある



昔貴族が住んでいた綺麗な家の廃墟だ



ほとんど原型は留めてないし、
蔓も凄く絡まっている。



私達がいた頃よりも断然古く、
ボロくなっている。



私たちの遊びの楽園だ。


私たちは親を知らない。
昔大巫女様がどこからが拾ってきた子供らしい。



私たちは、のびのびと育てられたが
宮殿は退屈でよく逃げ出してはここに来ていた。
何もかもが私たちの遊び物になっていた。



キィと音を立てて扉が簡単に押すと開かれる。



入ってすぐ目の前に大きな長い階段があり、
それから両方に廊下が伸びている。



所々が腐れており床が抜けている。



昔よりも断然古くなっている。
人が住んでないだけでこんなにも汚くなるのか



階段をゆっくりと上り
いつも使っていた部屋に入る。



部屋は埃がいっぱい溜まっており
机など蔓に巻かれて床と
くっついてるように見える。



それでも、そこで過ごしていた記憶は
昨日のように思い出される。



早く、会いたいな
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