night&day
タクシーに乗って、着いたそこはさっきと同じチェーン店のカフェ。
何も言わずそこへ入ったさなちゃんは注文カウンターを過ぎて店の奥へ。
「いたいた」
「早かったな」
後に続いて行けば、静かそうな男の人。
黒過ぎない黒髪に、黒のスーツの下は普通の白いシャツ。でも青のステッチが控えめにポイントになってお洒落な感じ。
けどそれ以外は本当に普通で、さなちゃんとはまったくもって似てない。
「あ、その子?」
「そーそー。先輩、こっちは私の兄で、此方は大学の先輩の河口麻弥さん」
「宜しくお願いします。取り敢えず何か飲みます?」
「あ、先輩さっきと同じの?私買ってくるけど」
「え?あ、じゃぁココアにする。ホットの」
「はーい」
「妹がいつもお世話になってます」
「いえ、そんな、此方こそ」
慌ててそう返した私に、さなちゃんのお兄さんは小さく首を振り、席へと促した。
「早速なんですけど、明日からでいいですか?」
「え?あ、あの、本当に私でいいんですか?お酒とか飲めませんし、」
「え?飲めないの?」
お兄さんの手が一瞬止まる。え、ちょっとさなちゃん!?
何も言わずそこへ入ったさなちゃんは注文カウンターを過ぎて店の奥へ。
「いたいた」
「早かったな」
後に続いて行けば、静かそうな男の人。
黒過ぎない黒髪に、黒のスーツの下は普通の白いシャツ。でも青のステッチが控えめにポイントになってお洒落な感じ。
けどそれ以外は本当に普通で、さなちゃんとはまったくもって似てない。
「あ、その子?」
「そーそー。先輩、こっちは私の兄で、此方は大学の先輩の河口麻弥さん」
「宜しくお願いします。取り敢えず何か飲みます?」
「あ、先輩さっきと同じの?私買ってくるけど」
「え?あ、じゃぁココアにする。ホットの」
「はーい」
「妹がいつもお世話になってます」
「いえ、そんな、此方こそ」
慌ててそう返した私に、さなちゃんのお兄さんは小さく首を振り、席へと促した。
「早速なんですけど、明日からでいいですか?」
「え?あ、あの、本当に私でいいんですか?お酒とか飲めませんし、」
「え?飲めないの?」
お兄さんの手が一瞬止まる。え、ちょっとさなちゃん!?