今すぐにI★LOVE★YOU★
勇太が立候補した体育委員。



女子の立候補者に何人かが手を挙げる。



あたしも勇太とやりたくて思わず手を挙げた。



普段人前に出るのだって苦手なあたしなのにね。



そして決まった体育委員。



これでクラスも一緒。委員会も一緒。



勇太と一緒の時間が、少しずつだけど増えていったんだ。



勉強だってスポーツだって何でもこなす勇太。



あたしを見下ろすくらい背の高い勇太の背中を見ながら、



心の中で何度も想いを伝えたいって思った。



そんな勇太はクラスでも、学年でも人気者で、女子にもモテていた。



それでもね思ってしまうの。



あたしを見てほしい。



あたしだけを。



勇太の『特別』になりたかったから。



だから初めての告白の勇気も出せたんだよ。


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