Nostalgia【短編】

ぱた、ぱた

二人、手を繋ぎながら、雨の中を歩く。



霧雨がもう少し強くなっただけのような、穏やかな雨。
















しとり、




しとりと、















ひんやりとした空気が、みずみずしい。





















どちらからともなく口ずさみ始めた音は、


やがて二人だけの唄になった。
< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop