28時間
15時。
翔太一家が滞在しているホテルで待ち合わせ。
慎一と遥がロビーに入ると、明里が駆け寄ってきた。
香奈も一緒だ。
明里は慎一の腰元に抱きついて彼を見上げ、
「楽しかったよ!」
と満面の笑みだ。
「たくさん泳いで、ポニーに乗ったんだよねー。お世話もして。あと虫取りも!」
香奈が言い、鈴虫の入った虫かごを差し出した。
翔太と奈央もやってきたので、丁重に礼を言う。
「少しですけどお礼です。良かったらどうぞ」
遥がシャンパンのボトルを差し出した。
さっきのフレンチで飲んでおいしかったので、銘柄を聞いてデパ地下で調達したのだ。
「あら嬉しい!」
受け取りながら、奈央が喜ぶ。
「奈央は、泡のお酒が大好きなんですよ」
翔太が言うと、
「B市にはよく来るから、今度一緒に飲みましょうね」
奈央が遥を誘い、遥は
「ぜひ」
と嬉しそうに答えた。
本条さんの妻も酒好きか。
落ち着いて優しそうな雰囲気で、年は離れているが遥と気が合いそうだな、と慎一は思った。
「おかげでとてもいい時間を過ごせました。
今度は香奈ちゃんをうちで預かります」
慎一が伝えると、
「ありがとうございます。そのうちお言葉に甘えて」
翔太が感じの良い笑顔を見せた。
「明里ちゃんと香奈は気が合うようで、楽しく遊んでましたよ。
そのうち、サマーキャンプやスキーキャンプに二人で行かせましょう。
それで、親は楽をする」
相変わらず、翔太は要領がよくて面白いことを考えるな、と慎一は思った。
仕事だけでなく、個人的にもずっと付き合いが続きそうだ。
翔太一家が滞在しているホテルで待ち合わせ。
慎一と遥がロビーに入ると、明里が駆け寄ってきた。
香奈も一緒だ。
明里は慎一の腰元に抱きついて彼を見上げ、
「楽しかったよ!」
と満面の笑みだ。
「たくさん泳いで、ポニーに乗ったんだよねー。お世話もして。あと虫取りも!」
香奈が言い、鈴虫の入った虫かごを差し出した。
翔太と奈央もやってきたので、丁重に礼を言う。
「少しですけどお礼です。良かったらどうぞ」
遥がシャンパンのボトルを差し出した。
さっきのフレンチで飲んでおいしかったので、銘柄を聞いてデパ地下で調達したのだ。
「あら嬉しい!」
受け取りながら、奈央が喜ぶ。
「奈央は、泡のお酒が大好きなんですよ」
翔太が言うと、
「B市にはよく来るから、今度一緒に飲みましょうね」
奈央が遥を誘い、遥は
「ぜひ」
と嬉しそうに答えた。
本条さんの妻も酒好きか。
落ち着いて優しそうな雰囲気で、年は離れているが遥と気が合いそうだな、と慎一は思った。
「おかげでとてもいい時間を過ごせました。
今度は香奈ちゃんをうちで預かります」
慎一が伝えると、
「ありがとうございます。そのうちお言葉に甘えて」
翔太が感じの良い笑顔を見せた。
「明里ちゃんと香奈は気が合うようで、楽しく遊んでましたよ。
そのうち、サマーキャンプやスキーキャンプに二人で行かせましょう。
それで、親は楽をする」
相変わらず、翔太は要領がよくて面白いことを考えるな、と慎一は思った。
仕事だけでなく、個人的にもずっと付き合いが続きそうだ。