28時間
帰宅後、明里は風呂に入ってすぐ眠ってしまった。

全力で遊んできたのだろう。

慎一と遥はいつものベランダでビールを飲みながら、鈴虫の飼育方法を調べた。

雄雌一匹ずつ飼育ケースに入れるのがいいらしい。

「今は虫かごに12匹入っているから、明日になったら明里ちゃんと一緒に雄雌を分けて、飼育ケース準備しますね」

と遥が言った。



A市は間もなく夕暮れで、薄い青と桃色が混ざったような色が街を包んでいる。

忙しい日常の合間の28時間の小休止は、とても楽しかった。

時間を作って、また遥を甘やかしてやろう。




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