28時間
ピアスも買ってもらった。

ドロップ型で、大粒のアメジストがついている。
透き通ったきれいなスミレ色。

遥は遠慮したが、

「ピアスは毎日するのだし、これからは市長の妻として人前に出る機会も増えるだろうから、良い物を持っていた方がいい」

と慎一が主張した。

「他に必要なものは?」

「ないです」

「…何か忘れてる気がする」

「そうですか?全部ありますよ」

そんな会話をしながら、駐車場へ。
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