SecondWedding
「ママどーしたの?じっとおしゃしんみて」
あら、いけない。
あの日に思いを馳せてたわ。
「あ。分かった!」
「なにが?おにいちゃん」
「ママ自分で綺麗だなって見とれてたんでしょ」
はぁ?
「クッ!ハハハ…」
恭介さん大爆笑してる。
「そんなことありません!ただ、懐かしいなと思って」
「そうだね」
涼も珍しくしみじみと。
「あれから五年も経ったんだもんね」
そうね、あれから五年も経ってるんだわね。
「ほんとにいいな。ひなうらやましい」
こちらはちょっと寂しそう。
「陽菜、今度は陽菜が大人になって花嫁さんになってパパやママやお兄ちゃん、そしてお祖父ちゃん達と記念写真を撮りましょうね」
「ひながはなよめさん!うん、そーする」
満面の笑みを浮かべた陽菜とは対照的に
「陽菜が花嫁!陽菜が何処の馬の骨とも分からない奴の嫁に!ぜ~ったい認めん!!」
「……」
「……」
「パパ、ひなはおうまさんのおよめさんにならないよ」
「えっ?」
「はぁ?」
「う、馬!クッ!ハハハ…」
さっきまで娘馬鹿を発揮して陽菜の結婚に反対してた恭介さんもさすがに笑わずにはいられないわね。
フフッ
やっぱり陽菜には敵わないわ。
「なにがおかしいのよ?みんなへんなの」