大切なあなたへ2度と伝える事ができない
病室に駆け込むと
沢山の機械に囲まれていたあいつに
あの子が近寄って
手を握った
「先生聞こえている?先生言ったよね?桜の木の下で誓いのキスしたよあの時の言葉を守ってくれないと先生・・・・」と言うと手を握り返してくれた
「玲美・・・めん、お・・・・そくま・・・・・ない、はせ・・・・た・・・・玲美・・・「ん?先生・・・いや・・・・先生生きて・・・先生好きだよ・・・先生・・・」
あいつの手がだらりとした
あの子を引き離して
隅で抱き締めていた
「先生・・・」